エンタープライズBaaSを知ろう

Storage Magazine 2020年11月号より

エンタープライズBaaS(バックアップ・アズ・ア・サービス)は、システムをクラウドにつなげてバックアップとリカバリサービスを提供する、ソフトウェア・アズ・ア・サービスのひとつだ。BaaSの機能、長所・短所、ベストプラクティスを学ぼう。

新型コロナウイルスによるパンデミックが起きる前、企業はデータ保護としてソフトウェア・アズ・ア・サービスの使用を徐々に検討し始めていた。数百万の社員が在宅勤務している今、さらに多くの企業がこう問い始めている。「エンタープライズBaaSとはどんなもので、どこが良いのか?」

BaaS(バックアップ・アズ・ア・サービス)は、管理とデータのバックアップを大幅に簡素化してくれる。新たな在宅勤務の現実と取り組んでいるITの現場にとって、ストレージとバックアップの基盤をオンサイトで管理するのは、不可能ではないにしても非常に難しくなってしまった。

クラウドバックアップは、この困難な課題から全てのオンプレミスのバックアップ・ハードウェアを取り除いてくれる。このサービスでは、社内のIT部門のスタッフではなく、プロバイダーがバックアップデータの管理を引き受けてくれる。問題が起こってもデータの可用性は保たれる。BaaSはまた、 個々のユーザーがIT部門のスタッフの手助けなしにデータを復旧できるようにしてくれる。これによって、IT部門はより緊急性の高い問題に集中できる。

エンタープライズBaaS(バックアップ・アズ・ア・サービス)とは何か、どのように稼働するのか、クラウドストレージのエコシステムにおける位置づけ、技術的長所と短所、ベストプラクティスについて見ていこう。BaaSプロバイダーが在宅勤務者にもたらすメリットや大手BaaSベンダー数社が提供しているサービスを詳しく調べよう。

エンタープライズBaaS注目ポイント

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