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【新連載】ITアーキテクトのひとりごと
第21回 「サービスと仮想化の関係」
小さい、とにかく小さくてコンパクトに機能が収まっているPCは無いかと探し始めると、運良く届いたダイレクトeメールに、ウルトラコンパクトな Windows 7 Home Premium搭載PCが宣伝されている。おぉ、良いタイミングだ、とばかりにスペックを調べると申し分ない。不勉強で、こんなコンパクトなPCがあることを知らなかった。チョットしたOAやインターネット利用なら十分だ。本当はOpenSUSEあたりでも載せて使おうと思っていたので、OSが搭載されていないものは無いかと、似たスペックのPCを探すことに。いろんなPCが見つかったが、ピッタリなモノは意外と見つからない。家で使う場合の必須要件は、FANレスと低消費電力、そして安いこと。24時間365 日、サーバとして働いて貰うので、この要件は欠かせない。家の中は会社と比べて格段に静かなのでFANレスは必須。ビデオレコーダ内蔵のディスクの音も気になるので、PC内蔵の2.5インチディスクもSSDが好ましい。2.5インチディスクは3.5インチディスクより格段に静かなので、これは許容範囲内。 SSDはまだ高価だ。
ネットブックも安いので、これをそのままサーバに仕立ててしまっても良いかもしれない。探すのに時間がかかってしまったが、選択肢は多そうなので安心して小休止。安心しすぎて小休止がずっと休止にならないように注意しないといけない。ず~っと休止になったMyProjectが沢山ある。取りあえず、モノを買う前にVMware Workstationの仮想環境にプロトタイプのサーバを構築してみることにしよう。。。。
必要な技術調査も一通り終えて大丈夫そうだ、とわかると、忙しいのと、お金の出費を先送りにするという理由で、MyProjectは超安心モードから休憩モードへ状態遷移。
仕事でもコンパクトPCが必要になった。家のサーバ用のコンパクトPCでも十分かどうかは自信が無いので、もう少しバリエーションを広げてコンパクトPC を探す。マザーボードとケースをバラバラに選択して組み立てることもできるが、趣味でやっているんじゃないので後々面倒な事はできない。仕事絡みの場合は、保守をどうするかも心配しないといけない。SOHOなら自分で修理してしまうところだが、そうもいかない。ピッタリなお任せサービスがあるんじゃないかと探しまくるがありそうもない。保守はよくよく考えておかないと大変なことになるので、簡単になるアイデアをいろいろと練る。キーワードは仮想化だ。
仮想化という言葉が世の中に氾濫した数年前は言葉が先行し「いい加減にしろよ」と閉口、そのうち何となく沈静化して喜んでいたのもつかの間、クラウドが出てきて、またまた、氾濫状態になっている。わずか数年の間に次から次にいろいろなことが起こるビジネスのスピードは恐るべきものだ。このスピードについて行かないと会社の存続も怪しくなりそうだ。しかし、ようやく仮想化がもたらす本当のメリットが理解されてきているのは嬉しい。
サービスがどのような実体から生み出されていようが、サービスのSLO(Service Level Object)、SLAにそれなりに満足感があれば実体なんかどうでもいい。仮想化されてしまった実体が本当は何なのかを知ることは、技術者的には大事かも知れないが、サービス利用者がサービスを買っているんだ、とハッキリ認識しているなら、本当は実体はどうでもよい。
さて、仕事で必要なコンパクトPCは、サービスを提供するための道具なので、サービスが実体としてのハードウエアであるPCに縛られるのはよろしくない。実体に縛られなければ、保守も少しは簡単になりそうだ。 で、どうするか? 秘密と言うほどのモノじゃないけど仕事の話なので話せないのが残念だ。でも、もうわかったでしょ。
JDSF データ・マネジメント・ソリューション部会
株式会社エクサ 恋塚 正隆
株式会社エクサ 恋塚 正隆
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