JEITAテープストレージ専門委員会コラム

「身近なところでのデジタルデータの増加」



私は普段テープストレージの開発をしていますが、時々お客様の前でテープストレージのご紹介をさせていただくことがあります。最新の技術動向や、テープストレージの利点についてお話しするのですが、導入部分ではデジタルデータが爆発的に増加していることを、全世界のデジタルデータの増加量を示すグラフと共にご紹介しています。
企業や大学様等多くのデータを扱うお客様と話をしていると、実際にデジタルデータが増加しており、その管理に困っているという話を聞くことが多く、デジタルデータの増加による問題が実際に起きていることを実感しています。
ところが最近、身近なところで、デジタルデータの増加問題を抱えている人がいたので、その話をさせていただきたいと思います。

先日、東京の桜が満開の頃に、父が大阪から東京に遊びにきました。弟も東京にいるので、私たち兄弟に会いにきてくれたのかと思ったのですが、父はカメラで鳥を撮るのが趣味なので、東京にいる鳥を撮るのが目的でした。父は2泊3日で東京にきたにも関わらず、その全てを鳥の撮影に当てていました。なので、私たち兄弟はしかたなく、その中の1日を鳥の撮影について行くことにして、父との時間をとることにしました。
朝5時に起きて、1日かけて東京の公園を周るというヘビーなスケジュールでしたが、普段私はずっとパソコンに向かう日々なので、満開の桜を背景に鳥を撮影したり、木々の中から鳥を見つけるために公園を散策したり、目的の鳥を見つけるために耳を澄まして鳥の鳴き声を聞き分けたりする時間は、とてもいいリフレッシュになりました。

帰ってきて風呂から上がると、父がパソコンで今日撮った写真を整理していました。父は、鳥を撮るため高性能なカメラを使用しており、画素数も高く、決定的な瞬間を逃さないために一度シャッターボタンを押すと1秒間に30枚のペースで連写ができます。ふと疑問に思ったので、今日の写真のデータ容量はどれぐらいになるのか質問しました。写真は一枚16MBほどで、今日も含めて普段から1日に2500枚前後の写真を撮るそうです。1日約40GBの容量の写真を撮っていることになります。全部を保存するわけではなく、その中でもいい写真だけを選定して残すそうなのですが、それでも少なくとも5GBは超える量ということです。
普段写真を撮ることのない私は予想以上の容量にびっくりしたので、それだけのデータをどのように保存しているのか聞いてみました。すると、定期的にDVDに書いているそうで、細かく枚数までは覚えていないそうですが、少なくともその枚数500枚以上! 最初はクラウドを利用していたそうですが、毎月かかる費用が高くてDVDにしたそうです。ですが、数が多過ぎて管理ができなくなってきてどうすればいいか困っていると言っていました。まさか身近にこんな話があるとは!
全て片面1層だと仮定すると4.7GBが500枚で約2.5TB、2層でも9.4GBが500枚で5TBほどなので、息子の仕事を話すいい機会だと思い、「最新のテープストレージは容量が18TBで、今持っているデータを1本のテープに保存できる上に、今後も当分そのテープ1本で大丈夫だし、管理も楽になるよ。」とテープを勧めておきました。

普段企業様からお聞きする問題の縮小版を身内から聞くことになったので、本稿の話題とさせていただきました。個人でもこのような悩みを持つ時代です。さらに膨大な容量でお悩みの企業様等は、大容量、低価格なテープストレージが問題を解決できると思います。ぜひご検討ください。

一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) テープストレージ専門委員会
http://home.jeita.or.jp/cgi-bin/about/detail.cgi?ca=1&ca2=292
本内容にてご質問などございましたら、JDSF事務局経由でお願いいたします。

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