JEITAテープストレージ専門委員会コラム
「データストレージエキスポ2013 でのLTFSデモの反響は?」
・中東からの来場者
新聞社などメディア系のデータの保管先として使えるとのこと。
インフラを段階的に整備してきた日本とは違い、テープテクノロジーに対しても古いとか感じていないようで、中東では新しくて合理的な技術を取り入れるのに躊躇が無く貪欲なようだ。
・シンガポール
ハイテンションで早々の質問責め。とても興味があったのか沢山の写真を撮影し嵐のように去っていった方々。
IT先進国、シンガポールではテープは珍しいのかも。逆に新しい技術としての認識なのもしれない。
資料はホームページからダウンロード出来ますよ! と伝えた後に、日本語じゃ読めないことに気がつき、英語のホームページ、資料も必要なのかな~と考えさせられた。
・地方自治体
あまり知らなかったのだが、地方自治体には「永年保存」が義務付けられている文書が沢山あるらしい。ほとんど紙なので、まさに日本書紀並みの扱いが必要だが現実的にはあり得ない。
やはりデジタルデータ化が必要だが、もしかしたら一生見ない文書をパソコンに入れっぱなしにするのは、考えても恐ろしい。そもそもパソコンなど5年もたてば、途轍もなく古く感じてしまうし、データは増えるのに性能がそのままというのは効率が悪く、人件費の増加という形ではね返ってくることに気がついて、テープでのアーカイブを是非検討してもらいたいものである。
他にも過去にテープ使っていた方が、最新のテープ技術に結構驚かれるケースも多いが、これからテープでの運用を始められるという方がいたのも、新しいテープの使い方を理解されてきているのを実感出来、良い収穫だったと思う。
日本ヒューレットパッカード(株) 井上 陽治
※:旧名称:磁気記録媒体標準化専門委員会
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