JEITA磁気記録媒体標準化専門委員会コラム 「テープドライブ/テープの互換性について」
今月は、テープドライブ/テープの互換性がテーマです。
テープドライブ/テープの規格は多種ありますが、様々の規格で、数年ごとに記録容量や転送速度をアップさせた新しい世代のテープドライブ/テープが開発・発売されています。
新しい世代のテープドライブは、ユーザーが安心して長期的に保管が出来るように、下位互換性機能を持たせて過去のテープに残したデータを継承出来るようにしているケースがほとんどです。
テープシステムの目的が、「バックアップ」から「アーカイブ」に拡がってきている現状では、過去のテープが新しい世代のドライブでもリード(読み取り)出来るかどうかが、大きな関心事となってきています。
最近、ミッドレンジクラスで、もっとも一般的になっている‘LTO’の場合には、どの世代のドライブでも1世代前のテープは、「リード/ライト可」、2世代前のテープは「リードのみ可」、と、仕様が決まっており、比較的分かり易いのですが、規格によっては分かりにくいものもあり、メーカーに問合せされるケースも多々あるようです。
今回は、代表的な規格である「LTO」、「DLT/SDLT系」と「DDS/DAT系」の互換表を下記にご紹介させていただきます。
ただし、お持ちの過去のテープが実際にリード出来るかは、記録された時の仕様環境(ハードウェアやソフトウェア等)も関係しますので、以下の表はあくまでも参考としてご覧下さい。
○:リード/ライトともに可能、△:リードのみ可能、×:使用不可
*表中の容量は非圧縮時
*1:DLT4000フォーマットはリードのみ可、DLT7000/8000フォーマットは不可
*2:DLT VS80/DLT1フォーマットのみ
*3:DLT VS160フォーマットはリードのみ可
*4:DLT VS160フォーマットのみ
*5:SDLT320フォーマットのみ
○:リード/ライトともに可能、△:リードのみ可能、×:使用不可
○:リード/ライトともに可能、△:リードのみ可能、×:使用不可
注)本文および表中の製品名およびロゴは、各社の商標または登録商標です
(社)電子情報技術産業協会(JEITA) テープストレージ専門委員会
TDKテクノ(株) 佐藤 勇武
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